Date&Time 2011年10月6日 PM6:30-8:00 Place ゼロベース 参加者数 17名
震災直後に僕たちは思った、「このままじゃいけない」「ここからまた始めるんだ」。
あれから半年。
僕らの街では、少しずつ、しかし着実に、復旧復興が進められている。
では、あの時から何が変わろうとしているのだろうか?
それとも、何も変わらないのだろうか?
在仙のCMクリエイター菊地貴公(BUBBLE)氏をゲストに迎え、
広告業界でのこれまでの道のりや仕事観、今後への思いについて聞きました。
GUEST:菊地 貴公 (BUBBLE)
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1965年宮城県白石市生まれ。
東北学院大学文学部英文科卒業後CM制作の仕事へ就くも、29歳で卒業し家具屋BUBBLEを創業。そこでの様々な出会いを経てCMやテレビ番組制作の世界へカムバック。「ゾ!!!!!!!!!!」「バリ3000」等の刺激的なローカル深夜番組を経てタウン誌「ロジマガ」を創刊。「私が●●大臣になった方がマシよ!」というセリフが全国ニュースになったCMや、宮﨑あおいさんが東北各地を旅するケータイ会社CM、 最近は巨大なカマボコのかぶり物CMなど、仙台をベースにコツコツ仕事をこなす。また、クリエイターが作るタウン情報サイト『仙台デパートメント』支配人としての顔も持つ。
HOST: キクチ アキヨシ(Works×Talks Project)
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東京都出身。団体職員。仙台市内の高校を卒業後、都内の大学に滑り込む。そこで学ぶ意義を見失い、バイトと部活とギターと読書に明け暮れる。
社会人になっても働くということに迷い続けてきた。37歳。
当日の会場は、ゲスト菊地さんの事務所兼サロンスペース「ゼロベース」。
アートな展示に囲まれながら、こだわりのシゴト人生について聞いた1時間半。参加者には、広告業界やアート系の人たちが多く集まりました。
常に「面白いこと」にこだわり、20代後半に一度広告業界を辞めている菊地さん。
業界や会社という枠から飛び出し、独自にイベントやフリーペーパー、雑誌などを作る中で、自分自身が「本当に面白い」と思えることが出来るようになっていきます。その後本格的に業界に戻り、全国的に話題になるCMを手がけるまでになりました。
菊地さんは、いくつになっても、働き始めた頃の思いやこだわりを大事にして仕事をしてきたということがわかります。こだわりが捨てられない性分だった、と言っても良いかもしれません。「面白さ」へのこだわりのためには、変化も恐れず、むしろ変化を呼び込む環境を作っていく。震災後にオープンさせた「ゼロベース」には、そんな思いも込められているようです。
ゼロベース、つまり「ゼロからまた始めよう」と言えるのは、さまざまな経験をして自身と自力が備わっているから。そんな40代に自分もなりたいなー、と考えたセッションでした。
セッション最後の「あなたにとってシゴトとは」の問いには、「バカウケ(と書いて覚悟)」と答えた菊地さん。その他の発言も、Togetterでまとめてありますので、そちらもどうぞ。(H)
>> Togetter: Works×Talks Session4 レポート