-仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
守屋:暗い話でも明るくやることです。暗いのを作るのは楽で、明るくやる方が大変なんですよ。
沖田:現場を大事にすることですね。頭の中で考えたことと、実際に現場でやってみたことには、ズレがあることがあるんです。そういう時に、考えていた脚本はひとまず置いておくようにしています。
-最後に、ワークストークスでは毎回ゲストに伺っている質問なんですが・・・。
あなたにとって「仕事」とは何ですか?
守屋:「金のサイクルとの戦い」だと思います。仕事って何だろうって考えた時に、金の話があるのでややこしくなってくるんですね。映画の仕事をやる時も、お金が欲しくてやってるんじゃないんだけど、やはりそこは気になる。そこからどう抜け出すかが大事だなと思います。
沖田:「なかったら困る あったらあったで大変」。映画の仕事は一般の人から見ると謎の部分が多くて、親にも「食べていけてるのか?」とよく聞かれるんです。仕事が来ない時の精神状態とか、もう味わいたくないです。でも仕事があったらあったで大変で、もう本当に疲れたと思うこともあるんだけど、頑張っていれば必ず誰かが見てくれていて、何とかやっていけるんです。
この他にも映画の話を作る時の様子や、意外な一面を垣間見せてくれたりと、笑いの絶えないあっという間の1時間でした。お二人の息もピッタリで、本当に仲が良いんだなぁ、とちょっとうらやましくなることもしばしば。
話題の映画監督・脚本家でありながら、時にはじっくり言葉を探して考え込んだり、参加者からの質問に真剣に答えてくれたりと、自分の言葉で丁寧に語ってくれたお二人が印象的でした。
~参加者からの声~
「仕事のはなし、ということでしたが、単純に話をする二人がおもしろくって、いい時間をすごすことができました。」
「ゲストのお二人とも独特のキャラクターをお持ちで興味深く拝聴しました。お二人のやりとりが面白かったです。監督業、脚本業のリアルな話が聞けて、今までより身近に感じました。」
「自分の凝り固まった概念がほぐれました。普段、仕事の話は同業者としかしないので、全く異なる世界の方の話が新鮮でした。」
【ショートピース! 仙台短篇映画祭】 仙台市内の社会人・学生を中心とした有志による実行委員会が開催。 仙台市内ではスクリーン上映される機会の少ない「短篇映画」をぜひ多くの人たちに観てもらいたいという思いから、 仙台ムービーアクトプロジェクトを 前身として、2001年11月から開催している。 |